劇場でも観たのですけど、時間を置いてBDで改めてがっつり観ますと(ちょくちょく一時停止とか早戻しやっちゃいました)、色々な発見がありました。
 劇場版作品ってのは基本的に情報量がもの凄いので(例外もあるよ!)、見直すたびに新たな発見があるものですが、まさにそれでした。
 もっとも、見直したいと思わせられないと意味がないんですけども。

 以下、ネタバレしまくってますので注意。
 まずは冒頭の劇中劇の予告編。えらい気合い入ってます。映画館で観たときはちょっとびびりました(笑)。
 ありそうですもんね、こういう映画。

 そして765プロの現在の状況・ポジションなどを描写した上で、アリーナライブの発表。バックダンサーの登場。
 ほのぼのとした合宿シーンまではなにごともなく楽しく展開。
 各所にちょこちょこネタというか伏線も仕込まれてるし(見直して初めてわかるところも多かったです)、細かい演出もよく練られてて、おお、プロの仕事だ、なんて感動しちゃいました。

 この作品、TVシリーズのときからそうなんですが(デレマスも同様)、ちゃんと各キャラに均等に出番や見せ場があって安心します。これは最初から最後のライブシーンまで徹底してて、個人的には一番感心した点です。
 そんなの普通だろ、と思うかもしれませんが、不自然さを感じさせないのが凄いのです。
 取って付けたように決めゼリフとかを言わせて安易に描写した作品もございますが(敢えて名指しはしないよ!)、そんな、キャラへの愛情を感じさせない三流のやり方はされてません。さりげなく、でもきっちりと765プロの面々が描かれてます。

 ストーリーが動き出す中盤、リーダーに抜擢された春香を巡る各メンバーの描写が秀逸。
 自宅でじっくり観ると細かい演出があちこちにあって、ああ、みんなはこんなふうに感じてる、考えてるんだなってことが伝わってきます。最初に観たときは気づかなかった発見が色々ありました。
 春香をハブとして、メンバー全員の個性・魅力が伝わってくるのです。

 脇役たちもただ顔を出すだけでなく、ちゃんと登場の意味や見せ場を与えられてるところも好きです。
 ジュピターとかね。
 スタッフロールに出てくるのはしぶりん、でいいのかな?

 色々ぶつかって、悩んで、迷って、でも最後は信じて、みんなで団結してアリーナライブを迎えます。
 作中の天気とリンクしてるんですよね、ここらへん。晴れから雨、そして虹、って感じで。

 ここまで溜めて溜めて引っ張って、ついにライブシーン!
 5分を超える凄まじいクオリティ! 圧巻すぎる感動のライブ!
 これにどれだけのパワーと情熱を突っ込んだのか、想像もできない最大の見せ場です。
 もう、このシーンだけで満足できちゃいます。



 曲もいいんですよねえ。

 もし可能でしたら、できるだけ大画面で、サラウンド環境で、それなりのスピーカーで観ることをオススメします。
 まあ、私も大した環境でなかったんで(42インチプラズマ&薄型AVアンプ&4.0ch)、いつかはもっとグレードアップして、改めてあのライブシーンを堪能したいなーと目論んでおりますが。