年上メイドの新婚日記
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
美少女文庫
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とらのあなも応援フェア対応の模様
(その1から続く)
どうせならもっと尖った設定もやりたかったんですけど、このジャンルだと相性の問題もあるんで、多少はブレーキ踏みました。反対側でアクセル踏んでましたが(笑)。
ただ、ヒロインの美景の年齢に関しては遠慮せずに踏み込みました。多分、メインヒロインとしてはレーベルでも珍しいアラサーかと思います。黒本では普通にやってますけどねー。大好物ですけどねー。
本当にこれでよかったのか、「美少女」文庫(^^;
その1で書いたように、敢えてストーリーらしいストーリーは組み込みませんでした。書く側としては一本のメインストーリーがあると楽なんです、全体の組み立てができますし、見通しも立てやすいので。もちろん、強弱もつけやすいですからね。
ただ、今作は最初からそういったものを敢えて重視せず、ヒロインとのイチャイチャを前面に押し出すちょっと実験的な企画なので、書くのは思っていたよりも大変でした。
しかし、私と担当さんがたまにやる「ちょっと実験してみようか」的な作品って、意外と「いつもどおり」とか思われやすいんですよね。同業者の方とこういう話すると、「あるある!」となって盛り上がります(笑)。
幕間も、少しでも変化をつけるために書きました。これは初期段階から考えてた手法です。実際に書いてみると意外とネタ出しに苦戦しましたが! 特に最後のやつ! 自分ではそこそこ綺麗にまとまったと思いますけど、あれ、確か脱稿前日にネタが出たんです……。
書き手とすると裏の設定、たとえば美景の生い立ちとか、平安座一家のグループ内での微妙な立ち位置とか、あれこれ描写したかったんですが、そういったものはいつものようにばっさりカット。こういうのを書くと物語に奥行きが出るのかもしれませんけど、エロとかバカな会話シーンを私は優先します。
ここらへんは好き好きでしょうか。
そうそう、海のシーンでお隣にバカップルが出てきますが、あれ、「トリプル押しかけお姫様」のサーラと育人です。サーラの母国ではないんですけどね、あそこ(実在の国とホテルとビーチをモデルにしてます)。多分、なんか騙されて連れ出されて、あのような行為に持ち込まれたと思われます。
余裕あったら育人とサーラサイドからのあのシーンを書き下ろそうとか考えてましたけど、現時点では予定は未定。
作中では美景はすっごいバカバカ言われてるし自分でも言いまくってますけど、実際はそうじゃないよ、単に壊滅的に不器用で偏ってて諦めがよくて愛が必要以上に深いだけなんだよ、というつもりで書きましたけど、うまく伝わってるかは凄く不安。
人には誰にでも特技が、長所があるって言いますよね、学校とかでも。それを探そうって。
だけど、じゃあ探しても探しても特技が、長所がない人間はダメなのかなって疑問がずっとありました。そういった人間だってきっといると思うんです。私がそうです。本当になにもないです。
でも、そういった人を認めてくれる誰かがいるといいな、いて欲しいな、周りにいてくれたらきっと幸せだろうなって気持ちで美景と、美景を受け入れてくれる周囲を描きました。
美景はポテンシャルはあるけど、それを「特技・長所」と呼ばれる方面にはまったく使えない、使う気もないダメなヒロインです。でも、そんなアラサーでも笑って受け入れる周りの人間を私は書きたかったんだな、と、今になって思います。
人を好きになる理由なんて、結構いい加減で、適当で、曖昧なもんです。
それでいいんじゃないですかね? ダメ?
青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
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とらのあなも応援フェア対応の模様
「若様にお仕えすることが私の人生、存在意義、全てです」
家事能力壊滅、夜伽専門エロエロメイド・美景さん。
年上処女と結婚したら……春は裸エプロン、夏はビキニ、秋は魔女コス、冬はサンタ!
新婚生活はご奉仕まみれ、イチャ三昧!
メイド妻のお馬鹿トークとストーカー愛で毎日が楽しすぎ!
(その1から続く)
どうせならもっと尖った設定もやりたかったんですけど、このジャンルだと相性の問題もあるんで、多少はブレーキ踏みました。反対側でアクセル踏んでましたが(笑)。
ただ、ヒロインの美景の年齢に関しては遠慮せずに踏み込みました。多分、メインヒロインとしてはレーベルでも珍しいアラサーかと思います。黒本では普通にやってますけどねー。大好物ですけどねー。
本当にこれでよかったのか、「美少女」文庫(^^;
その1で書いたように、敢えてストーリーらしいストーリーは組み込みませんでした。書く側としては一本のメインストーリーがあると楽なんです、全体の組み立てができますし、見通しも立てやすいので。もちろん、強弱もつけやすいですからね。
ただ、今作は最初からそういったものを敢えて重視せず、ヒロインとのイチャイチャを前面に押し出すちょっと実験的な企画なので、書くのは思っていたよりも大変でした。
しかし、私と担当さんがたまにやる「ちょっと実験してみようか」的な作品って、意外と「いつもどおり」とか思われやすいんですよね。同業者の方とこういう話すると、「あるある!」となって盛り上がります(笑)。
幕間も、少しでも変化をつけるために書きました。これは初期段階から考えてた手法です。実際に書いてみると意外とネタ出しに苦戦しましたが! 特に最後のやつ! 自分ではそこそこ綺麗にまとまったと思いますけど、あれ、確か脱稿前日にネタが出たんです……。
書き手とすると裏の設定、たとえば美景の生い立ちとか、平安座一家のグループ内での微妙な立ち位置とか、あれこれ描写したかったんですが、そういったものはいつものようにばっさりカット。こういうのを書くと物語に奥行きが出るのかもしれませんけど、エロとかバカな会話シーンを私は優先します。
ここらへんは好き好きでしょうか。
そうそう、海のシーンでお隣にバカップルが出てきますが、あれ、「トリプル押しかけお姫様」のサーラと育人です。サーラの母国ではないんですけどね、あそこ(実在の国とホテルとビーチをモデルにしてます)。多分、なんか騙されて連れ出されて、あのような行為に持ち込まれたと思われます。
余裕あったら育人とサーラサイドからのあのシーンを書き下ろそうとか考えてましたけど、現時点では予定は未定。
作中では美景はすっごいバカバカ言われてるし自分でも言いまくってますけど、実際はそうじゃないよ、単に壊滅的に不器用で偏ってて諦めがよくて愛が必要以上に深いだけなんだよ、というつもりで書きましたけど、うまく伝わってるかは凄く不安。
人には誰にでも特技が、長所があるって言いますよね、学校とかでも。それを探そうって。
だけど、じゃあ探しても探しても特技が、長所がない人間はダメなのかなって疑問がずっとありました。そういった人間だってきっといると思うんです。私がそうです。本当になにもないです。
でも、そういった人を認めてくれる誰かがいるといいな、いて欲しいな、周りにいてくれたらきっと幸せだろうなって気持ちで美景と、美景を受け入れてくれる周囲を描きました。
美景はポテンシャルはあるけど、それを「特技・長所」と呼ばれる方面にはまったく使えない、使う気もないダメなヒロインです。でも、そんなアラサーでも笑って受け入れる周りの人間を私は書きたかったんだな、と、今になって思います。
人を好きになる理由なんて、結構いい加減で、適当で、曖昧なもんです。
それでいいんじゃないですかね? ダメ?
コメント
コメント一覧
自分は本作を読んでいて温かさを感じました…特に語られないヒロインの過去に関してあっけらかんと話される食べ物の話などから色々と想像して、そういったあたりが気になりながらも書かないからこそ生々しく壮絶なんだなと感じました(映画の「第三の男」の終盤の薬による被害者を直接見せないのは想像させるため、という話を自分は思い出しました)
それこそ自分は人からダメな人間といわれて、これといって特技や長所がない人間だけに(趣味に関しても広く浅くでいるので中途半端です)今作のダメなところを受け入れ愛してくれる、という部分がぐっときました…出来るところだけをする…下手すると効率だけを重視する冷酷な人間になるところをそれまでの積み重ねにより愛情や想いやらを感じました…特に終盤の無茶なことをしたヒロインに対して発する台詞…お前は無駄に長生きをして〜『最期までダメなひとだったね』とか言われながら死ぬんだ、の一連に本当にぐっときてしまいました…
このあたりは今月に自分の名前のモトネタになっている作者のテレビドラマの最終話、友のために正義のために下した判断と重なる部分があってそちらとくみあわさって色々と胸にくるものがありました…
本当に素敵でいて暖かな物語でした…
長文失礼しました
こういうお姉さんもありでしょうね、かわいいです。
特技長所は誰にでもありますがそこまでムキになって探すものではないと思いますよ。人に優しいとか、動物に優しいレベルでもいいんです。
最近、人なんて言うほど優秀じゃないと思うようになりました。人の事働き者の無能扱いしていた人がそもそも自分のやるべき事をしていなかったり、最近ですといろいろと追求している議員は自分も同じことをしていたりと、案外人ってできていると思ってもできていないんですね。
あーだこうだ偉そうに高説唱えてる人も同じ人間です、偉くないんです、偉い人間なんて国の王様くらいです。
で、人の見るべきところは見てくれている人はいますからね。私も今の職場の店長は見ていてくれたようです。千明も美景の見るべきところを見ているように思えます。
先生もここまで小説を書き続けるのは才能だと思いますよ。世の中小説をいくら書いても出版すらされず、流通ルートに乗らない人だっているわけですし。個人的に同人専業作家は好きではないんです、同人専業で売れているんだったらもう少し大きな土俵で勝負してはいかがと思っているんですね。それが売れるか売れまいかは問題だと思っていませんが。一歩踏み出せるか踏み出せないか、それがプロと同人の違いではないでしょうかね。(プロ意識という言葉は私は嫌いです、金をもらっている以上プロです、どんな仕事であれ、プロ意識という言葉は都合のいいごまかしだと思います)
夜明けが来るか来ないか不安になっているよりどーんと構えていましょう、酒を飲みながらくだらないおしゃべりをしていればいつかは夜は明けると思います。待っていればいいんです。
この世に完璧な人なんて存在しませんし、人間短所のほうが多いんです。
長文失礼
沙耶子はメイドではなく執事としてなら優秀だろうが。
不幸萌えかと感じるほどに主人公やヒロインの境遇や生い立ちに不幸な人が多いと感じるのもその為なのかも知れませんね。
美少女文庫で年齢が明らかになっているヒロインの中では一二を争う高い年齢の処女ヒロインですね。
この作品のヒロイン。
青橋作品の美少女文庫のヒロインではソニアを例外とすると一番かも。
美景の過去についてはさらっとだけ触れるようにしました。
実際は美景の中でも色々な考えや葛藤やプロセスを経て千明を好きになることに至ったんですけど、それは読み取れる人・想像できる人にだけ伝わればいいかな、と。
少しでも美景のそういった内面に思い至っていただければ、作者として幸せです。
美景自身は恐らく、自分の心の動きはわかってないと思いますけれど。
>佳太郎さん
今作はある程度意識的に、美景が千明を好きになる理由とかをはっきり、わかりやすく書いてないんです。
いつもならうざいほどに説明するように心がけてますけど、最近、色々と思うところもあって、ちょっと投げっぱなしにしてみました。想像できる人は想像してよね、と。
美景はバカだから、多分、自分が千明を好きになった明確な理由はわかってないんです。結果が、今が大切だから、別に考える必要もないやって思ってるんでしょう。
んで、千明も、美景が美景ならそれでいいって思ってるから、深くは追及しない。
そんな二人だから、誰にでもわかるような、明白な、露骨な長所とか必要ないんです。
でも、そういうのがないとダメって人もいるんでしょうね。
>mtkさん
自分があまり幸せとは言い難い人生だったんで、ある程度運がない生い立ちのほうが書きやすいのかもしれません。