通常サイズ七人のおいしい人妻
青橋由高(著)
フランス書院文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)
テニスウェアが似合う熟妻に温泉宿で個人レッスンを……
同窓会で再会した双子妻にダブルで「美肉告白」され……
豊満ボディを密着させる息子の嫁の誘惑に乗ってしまい……
仕草も女陰も初々しい、可愛いおさな妻との新婚生活で……
三十路のむっちり人妻メイドにエッチなご奉仕を施され……
年も職業も女体の味も違う、おいしい人妻フルコース!

 2014年8月発売。通算43冊目。フランス書院文庫はこれが5冊目。
 そして単独では初めての短編集。

 7本の短編が収録されてますが、うち4本は雑誌「特選小説」さんで発表されたものです。これに加筆修正した上で編集部が新しいタイトルをつけてくれました。
 この4本は、
「新妻美幸・愛憎の初夜」
「人妻テニス温泉」
「双子の人妻の色香」
「息子の嫁」
 となります。

 基本的には細かい誤字脱字の修正とか、本当にちょっとしたところしかいじってません。
 ただ「双子の人妻の色香」だけはストーリーの根幹部分に関わる部分が変更されてます。ストーリーというか、私のアイディアの一番原点の部分なんですがね。
 当時の自己解説見るとちゃんと触れてますが、まさかこのときはフランス書院で再録されるとは思ってなかったので、けっこう気楽に笑ってました、私……。
 雑誌で、あるいは電子書籍版で読まれた方はどのようにこの違いを感じたのか個人的には気になります。
 特に違和感を覚えなかったら私の勝ち(笑)。我ながらうまく書き換えられたと思います。毎度こーゆー感じでそれっぽく、まるで最初から考えてたかのように誤魔化すテクニックだけは自慢できます。ふふふ。

 さて、問題は書き下ろしの3本です。
 短編集の企画が来たときからもう「人妻ものでまとめて再録4本、書き下ろし3本」という最終形は決まってました。ページ数も枠があったので、ここらへんは順当。
 人妻もので3本の短編を新たに書き足すだけでよかったのですが、ここで青橋というバカは余計なことを口にします。せっかくの短編集なんだから、全作品、繋げてしまえと。
 数ヶ月後、このバカは己の発言を死ぬほど後悔することを知りません。大変でした。

 今回の話があった時点で最初からやろうと決めてたのが「新妻美幸」の続編でした。
 この短編、私にとっての「特選小説」デビュー作なんですが、アンケート結果が微妙な順位。多分、これまで書いた10数作で一番下のはず。自分ではいい作品だと思ってたので、そのリベンジをしたいと思ってたのです。
 あの夫婦のその後を書けたから、私としては満足。

 で、この作品をハブとして、他の短編とも少しずつリンクさせました。ある程度は元々の段階でそういった構想があったから、設定を作る作業そのものはそれほど難しくはなかったですね。実際にそれを作品にするのが大変だっただけで……。

 一番ラストの作品が10年後になってるのも、わりとすんなり決まったアイディアです。
 ここらへんは普段から美少女文庫で全作品をリンクさせてる経験が活きた気がします。

 ただ、基本的にはどの作品も独立したものとして書いたんで、あくまでもお遊びネタと思ってくださいませ。

 そうそう、短編集にまとめられることを想定して書いてないので、通して読むとちょっとくどく感じるかもしれません。エロ濃度高めなんで。
 逆に、長編だとエロが薄い、と感じてる方にはこのくらい濃いほうがいいのかも?
 多分、1冊辺りのエロシーンは私の自己最多となるかと思います。

 この短編集が売れてくれますと、今後もまた出してもらえるかもしれないので、そういう意味でも応援よろしくお願いいたします。

 余談ですが、これに収録されている「息子の嫁」改め「第三話 息子の嫁に迫られて」がこのたびAVになりました。レーベルはマックスエーさん、主演は本田莉子さんです。9月発売予定。
 こちらもよろしくです。

官能小説 息子の嫁 美人妻、淫靡な秘蜜(18禁)
本田莉子(主演)
マックスエー(公式サイトはこちら