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青橋由高(著)・有末つかさ(イラスト)
美少女文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)

「わたくし、紅葉の処女をご主人様の××で殺して下さい!」
艶やか和服の暗殺メイドが忠誠を誓ってフェラキス&初体験!?
学校でもお風呂でも精子を【暗殺】される夢の日々!
返り討ちして絶頂させれば、紅葉さんはますますメロメロ!
殺人級に可愛すぎる、年上クールメイドさんの懸命ご奉仕!

 2013年11月発売。通算40冊目(黒本4冊含む)。

 なんか気づいたらシリーズっぽくなっていた、「メイドなります!」とはまた別のメイドシリーズ。こっちは「単独のメイドヒロインもの」、というくくりでしょうか。
 もっとも、シリーズとは名ばかりで、作品ごとに直接の繋がりはありません(作品世界はいつものようにまったく同一)。作中に「SPメイド」なんて単語は出てきますが。

 1作目がOVAにもなった「ツンツンメイドはエロエロです」で、これはまあ、そこまでイロモノではなかったかと思います。私の作品の中では。
 2作目の「SPメイドはエロエロです」でいきなり「なんじゃそら」という路線に突入。
 3作目の「悪魔メイドはツンツンデレデレ!」で「なんでもあり」の世界に。
 そして4作目となるこの「暗殺(アサシン)メイドはメロメロです」でイロモノ路線が確定。
 どうしてこうなった、と自分でも思わないでもないです、さすがに。もう諦めましたけど。

 単独のメイドものを、という企画が先にあっても、アイディアなどそうそうありません。ただ当時の記録を調べてみるとボツったプロットは見当たらないため、最初からアサシンメイドというネタで決まってたようですね。本人は完全に忘れていますが。

 あ、思い出した。きっかけとなるアイディアが一つあったんでした。
 ご主人様の自転車にちょこんと座っていて、「サドルを温めておきました」とにっこり笑うメイドさん、というイメージが今作の原形ですね。「やってやった!」みたいな顔して尻尾をぶんぶん振る犬を想像すると、だいたいそれに近いと思います。カラーピンナップの紅葉のイラストがまさにそれでしょうか。
 ここからあれこれ付け足していって、プロットを組み立てていきました。

 和風メイドにするのは最初から決めていました。なんちゃって和服、というのも当初からのイメージです。
 ところがちゃんと設定が伝わってなかったのか、有末さんのキャラデザ見たら洋風になってました(笑)。

洋風メイド最初のキャラデザ

 ただ、実を言うと別に和風でなくてもストーリーにはぜーんぜん問題ないので、担当さんに「この中から選んでもいいんでね?」などと返答していた私です。せっかくデザインしてもらったのをボツにするのは凄く心苦しいし。

和風メイド変更後のキャラデザ案

 やり直してもらった中から今のデザインを選んだのは、胸を強調したメイド服は前作(悪魔メイド)でやったから今回は別の路線で、という理由です。個人的には「3」のデザインがいいなぁ、とは思ってたんですけどね。悪魔メイドがなければ「3」か「1」にしてた気がします。

 「2」を選ばなかったのは、自分が将来、くノ一メイドを書くんじゃなかろーかという予感があったせいです(笑)。それまでに取っておこうという姑息な理由!
 本編にくノ一メイドの描写が出てきますけど、これはプロットにはなく、このキャラデザから連想して書きながら考えました。相変わらず行き当たりばったりの執筆でございます。

その2へ続く)