主人公の明日が女の子になってしまい、日月館は大騒ぎ。元に戻す方法を探す吸血鬼のノイ達。そこに明寿の元・飼い猫虎鉄がやってくる。彼が知る、明日が戻る方法とは? さらに日月館を一人離れ、賢人機関を掌握した狗会と行動を共にし始めていた千疋がついに動き始める。彼の目的とは一体何か? そして明寿と交わした約束とは? 家族の絆がさらに深まる衝撃の9巻、いよいよ発売です!

 明日の女体化というギャグパート(お色気担当と言ってもいいんだろーか)の楽しさと、そこからシリアスな過去パート、そして燃える少年マンガパートへの繋がりが見事な9巻。
 いつも言ってますが、この作品の長所はバランス、だと思ってます。本当に絶妙。ここらへんがセンスなのかもしれません。ちょっとでも崩れると途端に読者は敏感に察知しますからね、そこらへん。

 この巻の一番の見所は千疋の過去と、そこに絡んでくるあの方と明日の現在。ちゃんと女体化とも絡めてくるのだから凄い。
 特に巻末の42話の盛り上がりはまさにクライマックス級。少年マンガの王道、読んでてぞくぞくくる、あの感覚が楽しめます。
 私、こーゆーの大好きなのよ!

 そして、そのカッコイイ最終シーンの次のページにある「夜路様」のカットとの落差が凄まじい(笑)。
 9巻で一番好きなのはこのおまけカットかもしれないのは秘密だ。