私の書く作品をヒロインの人数で分類すると、だいたい3パターンになります。
 よーするに、1人か2人か3人かってだけです(例外は「お嬢様フォーシーズンズ」「メイドなります!」の後期のみかな?)。

 単独ヒロインは簡単ですね。
 最新作「悪魔メイドはツンツンデレデレ!」他、アニメ化もされた「ツンツンメイドはエロエロです」「生徒会長は妄想系」「好き好き大好きお姉ちゃん」「恋姫〜彼女はヴァンパイア!」などなど。

 ダブルヒロインは美少女文庫ではちょっと最近書いていなくて「W新婚お嬢様!」「W生徒会長〜どっちを選ぶの!?」あたりになりますが、黒本は過去4冊ともこのパターン。

 トリプルヒロインは「トリプル押しかけ許嫁」などのシリーズ、「姉ウエイトレス!」他の三姉妹ものなど。

 4人とかそれ以上にしないのは、私とイラストさんが大変だからです。ページが足りないからです。
 ポチ加藤さんもあまかわあきとさんも有末つかささんも、口を揃えて「ヒロイン多いの大変」と言ってました。ごめんなさい。悪いのは全部美少女文庫の編集長です。

 数年前までは、

・単独ヒロインものは固定ファンには受けがいいけれど売れ行きはやや落ちる
・複数ヒロインものは固定ファンにはやや受けがよろしくないけれど売れ行きはいい


 というざっくりとした傾向っぽいものも多少は(本当に多少)なくもなかったような気もしないこともなかった(どっちだ)のですが、ここ2年くらいは関係なくなってきましたね。
 セールスをあまり気にしないで好きなものを書ける、という点ではありがたいです。

 ヒロインが多くなればなるほど1人に割けるページ数が減るのはどうしても避けられません。シリーズなら巻を重ねるごとに色々描写できるのですが、やらせてくんねーし。そのくせキャラはしっかり描けとか言われるし。どないせいと
 こちとらそんな技量はねーんですわ。

 で、どうするかというと、複数ヒロインのときは説明にそれほどページを使わなくてもいい設定を選択したりもします。
 一人一人との出会いから書いていくとページ的に厳しいので、最初から全員知り合い、というパターンが説明という意味では楽ですね。姉とか妹、幼なじみってパターンがこれに該当します。
 ヒロインが姉妹だったりするとハーレム展開にするのも多少は楽になりますね。実際は思うほど楽にゃならんのですが……。

 逆に言いますと、

・ヒロイン複数
・全員と初対面


 という条件は設定の説明に手間取る、という点で大変だったりします。
 つまり、私の代表作の一つである「トリプル押しかけ許嫁」は大変だった、というわけです(笑)。今から思うと、よくもまあこんな面倒なもの書いたな、と(^^;

 でもボーイミーツガールもハーレムも好きなので、また自ら修羅の道を歩んでみたいなぁ、などと考えてもいます。いつになるかわかりませんけれど。