もちろん自己顕示欲とかお金とか、あるいはもっと原点的なところで「なにか話をつくりたい」という想いで小説書いてるのだけれど、本当に辛くて苦しいという人のために、ほんのちょっとだけ逃避できるものを提供したい、というのも、嘘ではなく私の中には存在しています。
 それは綺麗事でもなんでもなく、ただ、かつての自分に向けての慰めです。十代の頃の私に向けて書いているという面もあるんです。
 可能であれば、当時の私に自分の作品を届けてあげたい。きっと気に入るはずだから。だって、全部自分が読みたいものを書いているんだもの。

 逃げられる場所があるってことは、それだけでだいぶ違うんです。
 700円で2時間の現実逃避を売る仕事をしたいと思っています。
 正直、ちょっと割高で申し訳ないんですけどね。ごめんなさい。

 まぁ、でも、人間って結局、逃げ疲れたり休み疲れたりする生き物なんですよね。どーせすぐに走り出すもんです。
 だから、逃げたり休むことに罪悪感を覚えないでください。

 ああ、休んで蓄えたエネルギー使って年中逃げてる人はダメよ? 私みたいになっちゃう(笑)。