みだらな保母さんみだらな保母さん
草凪優
竹書房
二十歳の大学生・森野龍之介は、叔母・有希子が園長を務める保育園でバイトを始めた。
ある日、龍之介はバスルームで自慰に耽る叔母を偶然発見する。清楚な美貌を持つ叔母は少年時代からの憧れで、童貞の龍之介は興奮し、つい覗き続けてしまう。
だが、園で働く保母さん・武内奈実に見つかり、覗き行為を黙っていて欲しければ、自分の言うことをきけと命じられるはめに。仕方なく了承すると、奈実は淫らな悪戯を次々と龍之介に仕掛けてきて…!?
可愛い顔してエロすぎる保母さん・奈実、清楚な顔の裏に淫乱な本性を隠している園長の叔母・有希子…龍之介の超刺激的な日々が始まった!

バイト先の保育園はあやしい誘惑がいっぱい!
オトナのお遊戯を始めましょう!

 読み始めたときに「ああ、なるほど、この人がヒロインか。そんで中盤はこーなって、最後はこーなるのね」などと偉そうに予想したのですが……笑っちゃうくらい見事に違う展開でした(笑)。
 わかんねーって! まさかあの人がこんなに重要な役回りで、一方あの人があんな行動に出て最後はあーなって、中盤に出てくるあの娘がこーなってくるなんて予想できるかーっ!(笑)

 官能小説ってのはよくも悪くもある程度様式美ってところがありまして、それはつまり制約にも繋がるわけですが、だからこそ深くディープなところまで進化(深化?)できるジャンルであるのです。
 しかしこの作品は見た目こそ特別変化球ではないのに、プレイはなかなかマニアックだし(オ**がテーマ?)、ヒロインたちの役所も通常の官能小説とは異なるものに感じました。
 印象としては、入口はいつもと同じなのに、奥に進んでみたら結構深い上に曲がりくねってる、というところでしょうか。
 意識して書いたのかどうかは私にはわかりませんけれど。

 ……と、まあ、こんな理屈っぽいことを考えるのは同業者だからであって、一読者としては「おほ、エロい! 夏希ちゃん可愛い! ってか叔母さんの自慰がエロ過ぎるだろおい!」って感想がすべてでございます、はい。

 大人向けの官能小説ですね、これは。

 私の好みは夏希ちゃん……と言いたいところですけど、咲恵さんだったりします。
 っつーか、この人が唯一まともな人って気が!