メイドと巫女と極甘生活メイドと巫女と極甘生活
青橋由高(著)
フランス書院文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)

その1から続く)

 メイドと巫女を出す、舞台を田舎の村にする、そしてヒロイン同士が競い合って主人公を奪い合う、というところまでは決まりました。
 最終的には甘々な展開にする、という点もあっさり確定。
 できれば早い段階で対立が終わっていちゃいちゃ展開にして欲しいと編集さんに言われましたし、私もそっちのほうが好みだからすぐに了承。
 ここらへんまでは前作「メイド母娘」のスタイルを意識的に踏襲してます。全部じゃないですけどね。

 問題はメイドと巫女という、どちらもあまり黒本には馴染みのないキャラ設定をどうするか、です。
 だって……どうしたらメイドと巫女が同じ屋根の下に住むのかと(笑)。
 それと、ヒロインたちと主人公の年齢をそれぞれ何歳にするかも悩みました。
 ここが美少女文庫との大きな違いですね。
 編集さんによると30代と20代前半の組み合わせが黄金パターンの一つらしいので素直にこれを採用し、主人公はその中間の20代後半に設定(こうすればヒロインがそれぞれ歳上・歳下になるから)。
 あとは、メイドと巫女、どっちを20代、30代にするかです。
 三十路を超えたメイドも巫女もどっちも私的にはツボなのですけど、今回は後者にしてみました。

 その理由ですが、フランス書院の読者には「巫女=神聖=純潔」という図式がある(編集さん・談)ので、だったら30代の処女ってのはインパクトあるかなーと。
 すでに同人誌で三十路シリーズ(「みそこい!」「みそまほ!」)やってるように、私好みの設定ですしね。

 こうして32歳の処女巫女・鈴の原形ができました。
 フランス書院サイトのWEB連載を読んでくださった方は気づいてるでしょうが、単行本版では鈴のキャラが若干変わってます。
 当初は現代的な言葉遣いだったのを、最終的にはちょっと変えたんですけど、性格も含め、イメージしたのは「恋姫」の真鈴でした。
 幼なじみのツンデレ、という設定は最初から決めてました。あまり強調してませんが、姉属性持ちでもあります。書きながら自然に「お姉ちゃん」オーラが滲み出てきたのです。

 キャラ設定で苦労したのは、どちらかと言うと鈴よりも20歳メイドの陽菜(ひな)でした。
 書き始めの頃はかなり電波さんだったんですが、だんだんと変わってああなりました。ある意味、一番アレレなキャラではありますが(^^;
「メイドなります!」シリーズの由佳里さんと音々と紗耶子をごっちゃにしたような感じですかねえ。

 主人公の新一は、本当はもっと重いというか、暗いキャラを想定してたんですが……普通の優柔不断野郎になっちゃいましたね(笑)。
 あれこれ裏設定もあったのですけど、ページの関係でばっさり。
 そうそう、本当は大学時代に童貞を卒業してる(鈴に似た先輩に襲われちゃう)設定でしたけど、最終稿で変更。どっちでもよかった気もしますが。

 ストーリーに関しては、実は相当苦労しました。
 途中でキャラいじったり設定も変えちゃったので、何度「ええい、もう知らん!」と投げ出そうとしたことか。
 今回は〆切もタイトだったから余計にキツかったです……。

自己解説その3に続く)