引きこもりじゃないもん!引きこもりじゃないもん!〜ダメ座敷童との暮らし方(18禁)
青橋由高(著)・ポチ加藤(イラスト)
青橋商店
とらのあなで委託中……完売
オータムリーフで委託中……完売
メロンブックスで委託中……近日補充予定
「引きこもりじゃないもん! 座敷童だもん!」
 八重は我が家に棲み着く座敷童。本来ならばその家の人間に幸運を招くはずだが、
「ねーねー、一緒にゲームやろうってばー」
「あ、この深夜アニメ、面白いんだよー」
「このフィギュア出来がいいなぁ。よし、通販だ!」
 このロリ娘はゲームとアニメとネットがなければ生きてけないと公言して憚らないダメ妖怪。
 昼に起きたらまずネット巡回。
 深夜アニメが始まるまではネトゲ。
 そして日の出と共に眠る素晴らしき引きこもりライフ。
「いいの、八重お姉ちゃんは座敷童なんだから!」
 限りなくニートに近い愛すべきロリ妖怪との甘くてダメダメ過ぎる日常、開幕です!
 あ、こっそりあのメイドさんも出てくるよ!?

 2009年冬コミの新刊です。気づけばこれで8冊目の同人誌。

 イラストはおなじみポチ加藤さん。
 普通に考えれば「メイドなります!」の番外編なんでしょうし、実際、私も「次は紗耶子さんかなー」とぼんやり計画してたのですが、
「すみません、最近やってなかったので、キャラの描き方忘れました
 というポチさんの衝撃発言により急展開!

 もっとも、オリジナルの案も最初から2つほど用意してたので問題なし。

 私が準備してたのは、

・ダメダメ引きこもり座敷童
・ダメダメニートお姉ちゃん

 の2つ。キャラが違うだけで基本的には同じ路線。
 どっちがいいですか、とポチさんに尋ねると前者というお答え。この時点で全姉連総裁ごめん、と心の中で謝ったのですが、これは早計でした(後述)。

 設定だけ考えていて、キャラは「どんなのが描きやすいですかー」とポチさんに丸投げ(これ、青橋が同人やるときのいつものパターン) 。
 案の定、予想していたとおりの返事が。

・ロリ
・ツルペタは正義
・スク水
・メイド


 ……わかりやすいですね。軸がぶれてないですね。

 そんなわけで早速執筆開始。
 今回、私は色々と書いておきたいことがあったのですけど、残念ながらページ数と時間の関係であれこれ削除。
 本当は主人公の孝次とその家族・親族のどろどろとした確執を描きたかったんです。本筋に関係ないからさくっと諦めました(笑)。

 ヒロインである八重(やえ)は、プロットの段階では「見た目はロリ、でも口調は年寄り、だけど中身は引きこもりニート」という設定でしたけど、なぜか書いてる途中からお姉ちゃんキャラに変身。多分、もう一つのプロットが頭に残ってたんでしょうね。

 書いていて思ったのは、
「あれ、これ、『恋姫』の真鈴と『好き好き大好きお姉ちゃん』の斗和子を足して割ったキャラじゃね?」
 ってことでした。
 多分、こういうキャラが私のツボなんじゃなかろうかと考えられます。

八重コミケでの特典ペーパー用のラフ

 八重は何百年も生きてる座敷童だけど、通販ジャンキーで、ゲームが大好きで、深夜アニメは欠かさずチェックして、ネトゲ廃人で、フィギュアがキャストオフできないと怒って、作れないクセにPGガンプラ買うし、甘えん坊だし、お子ちゃまだし、どこから見ても立派な引きこもりでニートでダメダメなんだけど、そこがなんか可愛いという、そういうキャラを目指しました。

 本当は、孝次との馴れ初めとか子供時代の話も色々考えてたのですけど、今回はカット。本編では延々と甘々でダメダメでエロエロな日常が続いています。

 美少女文庫でも毎回やってる以上にお遊び要素が多いのも同人誌ならではです。今作品では「メイドなります!」の由佳里さんがゲスト出演しておりますが(久々に書いたなー)、他にも何人か顔を出してます。すぐにわかると思いますけどね。露骨に書いたので。


 最後に、現在わかってる誤字脱字を羅列しておきます。かなりひどいミスです。へこみました。すみません。

・1P タイトルから「ダメ」が抜けている
・108P 6行目 「見栄だきは」は「見えたのは」
・135P ここもタイトルから「ダメ」が抜けている


 タイトルと奥付で間違えるってどんだけひどいんだ……。


 余談ですが、タイトルはぎりぎりまで決まらず、「しきわら!」という安易な案もありました。