いちゃいちゃラブラブお姉ちゃんいちゃいちゃラブラブお姉ちゃん
青橋由高(著)・七瀬葵(イラスト)
美少女文庫

公式サイトはこちら(サンプルあり)
潤クンは、お姉ちゃんのモノなの!
生まれたときからそう決まってたの!
激甘ラブラブな、お姉ちゃん命令
唇に、頬に、首筋に降るキスの雨
奈緒お姉ちゃんが贈る、最高のいちゃいちゃ告白!
バージンを奪って、初体験
何度も求めて、連続絶頂
もっと×2 甘えてほしいんだモン!

 2009年5月発売。通算21冊目。

 同じく七瀬葵さんにイラストを描いてもらった「好き好き大好きお姉ちゃん」がおかげさまで好評だったので、調子に乗って2匹目のどじょうを狙っちゃいました。

 当初は直接の続編を、という打診があったはずなのですが、なぜかいつの間にか新規の作品を書くことになってて、「またかよ!」(「恋妹」の続編企画「彼女は生徒会長!」が直前でぽしゃったトラウマあり)とイヤンな気分になりましたが、最近は同人誌という逃げ道ができたので、多少は耐性がつきました。
 続編じゃないなら、全然違う話にしよう。
 そう思って担当さん・七瀬さんからリクエストや意見を聞いたりした結果、「好き好き大好きお兄ちゃん」にしよう!……といったんは決定。安易とか言うな。

 ところが、実際にプロットに取りかかると難産。
 すみませんすみませんと謝って、やっぱりお姉ちゃんだよね!と安易に路線修正。自分でも節操ないと思いました。ごめんなさい。

 編集サイド(最近は担当さん以外にも意見を言ってくださる方がいるのです)からは「るーくんみたいな路線で!」という無言のプレッシャーがあったのですが、私としてはできるだけ前作とは異なるテイストにしたかったので、敢えてツンツンお姉ちゃん&大人っぽい弟という設定に。
 しかし、執筆してみると……すっげー書きにくいんですわ、これが。

 半分くらい書いたところで諦めました、「ああ、私はあの路線でしか書けない体になっていたのね」と。

 お姉ちゃんは甘々になり、弟も重度のシスコンへと変貌。
 いやぁ、書きやすいですね、このパターン!

 最初に送ったプロットから大きく変わっちゃって七瀬さんには多大な迷惑をかけちゃったのは大失敗でしたけど。すみませんしたっ!


 お姉ちゃんを三段跳の選手にしたのは、青橋が大好きなマイナー(失礼!)種目だったからです。
 陸上選手のあのレーシングブルマを着せたかっただけです、はい。
 例によって例のごとく、資料探しと取材に苦労しましたが。

 冒頭と終盤の三段跳のシーンが、なぜか編集さんたちに好評でした。
 七瀬さんのあのイラストも素敵。


 あ、写真が小道具として出てきますが、これは完全にアドリブです。脱稿寸前に思いついて、後先考えずに書いちゃってました。
 だからあのラストも当初の予定とは違います。ってか、エピローグは未定のままでしたけどね、プロット段階では。
 ノリで書いたわりには「うん、悪くないじゃん!」と自画自賛してるダメ人間な私です。
 七瀬さんのイラストのおかげですけどね。ラストのあれは、まさにイメージどおりというか、それ以上! お気に入りです。


 写真については私はド素人なので、セミプロの方(解説本も出されてます)にちょっと質問したりしましたが、結局、それを活かせませんでした。申し訳ない。
 余談になりますがこの御仁、私を自転車の道に引きずり込んだ張本人だったりします。


 直接の続編ではないですが、前作「好き好き大好きお姉ちゃん」とは密接な関係があります。ネタバレになるので書きませんが、2冊とも読んでもらえればより楽しんでもらえるかと(宣伝!)。

 途中、かなり悩んだんですよ、どこまで前作と同じにするべきか、違う路線にするべきか。最終的には、煩悩の赴くままに書いちゃいましたが。キャラが勝手に動きまくりやがりましたし。特に奈緒。あんた動きすぎ。


 機械オンチのはずの***がどうしてメールなんて出せたの、というツッコミが複数届いておりますが、これは執筆時点で私も気づいてました。
 謎解きはいずれ、番外編で! いつ書くのか、そもそもそんな余裕あるのかという疑問は見て見ぬフリでよろしく!


 ああ、私もお姉ちゃん欲しい……っ!