女教師たち女教師たち
橘真児
童貞でロリコン──
そんな新人男性教師に群がり、誘惑する先輩女教師、熟女事務員、
同僚の新人女教師、そして女子生徒……

教員採用が決まった真希夫は、実は童貞でその上ロリコン──という秘密を抱えていた。初めての赴任に際し、その嗜好の封印を決意した彼だったが、さっそく大人びた女子生徒に誘惑され右往左往。そんな彼に先輩のグラマー体育教師が救いの手を差し伸べてくれるものの、その後も熟女事務員や新人女教師にまで誘惑され──。
甘く爽やかな余韻を残す書下し学園エロス・ストーリー。


 もうね、スタート地点で勝ち組ですよ、これ。
 だって……童貞でロリコンで教師ですもん。この設定だけで読者の心をがっちり鷲掴みです。

 この設定の凄いところは、読者に読む前から色々なイメージを与えられる点です。「こんな話かな、それともこういう展開かな」と様々な想像を喚起できますもの。


 実際に読んでいくと……いきなり魅力的なキャラが登場します。先輩の体育教師なんですが、この人がいい味出してます。メインヒロインですし。
 歳上なんだけど子供っぽくて、可愛くてエロいって……それ卑怯。萌えるじゃん!

 その後も、バツイチの子供持ちだけど可愛い事務員さんに、同僚の清楚?な新人女教師(この人も好きだなぁ)ともエッチしちゃう主人公ですが、あくまでも立ち位置は「先生」。この点に好感が持てます。

 ここらへんは個人的な好みなんでしょうけれど、強引すぎる主人公って苦手なんですよね。多少ヘタレなくらいが私は好きです。
 もちろん、大事なところはしっかりしている、というのが大前提ですけれど。

 橘さんの作品って、主人公キャラに感情移入しやすいのが大きなセールスポイントだと思います。


 ロリコン教師にアタックをかける可愛い教え子とどうなったかは……みなさんが読んで確かめてください。


 ……できることなら、例のUSBメモリ、こっそりパスワードと一緒にくれないものかと思ったりする私はダメ人間。