僕のおばさま 僕の美姉妹隣のベランダ 僕のおばさま 僕の美姉妹
神瀬知巳
「熟女の本当の素晴らしさを春樹君に教えてあげる」
重さを確かめるように乳房をすくう38歳のおばさま。
ボリュームのある尻が股間に跨り、ゆっくりと沈む。
昼下がり、娘姉妹のいない家で続く二人だけの逢瀬。
秘密を知らないはずの19歳と16歳まで僕を誘い……
少年を悩ませる、隣家の甘く危険なフェロモン!


 私が勝手に師事している作家は二人います。
 一人は千草忠夫先生、もう一人は炎尾燃先生。

 その炎尾先生がこうおっしゃっております。

「いつ読んでも自分の描いたマンガは最高だっ!!」

 昔はこのセリフに共感できなかったのですが、今ならわかります……結局、好きなものばっかり書いてるわけだから、そりゃ自分の作品が一番好きになるわけですね。
 もちろん欠点も全部わかってるわけだから、その作品に一番批判的なのも自分だったりするわけですが。かわいさ余って憎さ百倍って感じでしょーか。

 と、いうことはですよ、自分が好きなものを、自分以外の人が書いてくれれば理想的なのです。
 つまり、今回の神瀬さんの新刊が私にとって理想にかなり近い作品だということを言いたいわけです。

 はい、長い前口上ですみませんでした(笑)。

 恐ろしく不遜な言い方になりますし誤解を招くやもしれませんが、この「隣のベランダ 僕のおばさま 僕の美姉妹」は、青橋作品とよく似てる気がするのです。本人が言うのだから、なにかしら似てるところがあるのです。多分。

 読んでいて何度も「ああ、私が書きたいものがここにある」と思いました。私が目指すものがこの本には確かにあったのです。
 しかも、読者としての私にとっては幸せなことに、
 そして、同業者としての私にとっては不幸なことに、
 青橋作品よりもずっと完成度が高かったのです。

 神瀬さんの作品は全て読んでますし、そのどれもが素晴らしいと知ってますが現時点ではこの本が一番だと思います。そりゃもう嫉妬するほどに。

 ただ、このまま褒めるだけだと悔しいので、無理矢理不満点をあげつらっておきましょう。

 これ、フランス書院文庫の特徴なのかもしれませんが、美少女文庫と違い、あまり3Pとか4Pの多人数プレイが重要視されてないんですよね。
 後半に夢の母・姉・妹の男の理想プレイがあるのですが、私個人としては、もっと読みたかったというのが本音です。

 ま、これ以外にはなんの不満も(悔しいことに!)ないのですが。


 こ、これで勝ったと思うなよ!?(負け犬のセリフ)


 今回の萌えキャラは姉の遥香さん。でも、この三人の母娘、甲乙つけがたいです……。