ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・ふぉー
新井輝


幽霊マンションの“管理人”刻也が、妹の狭霧から「母さんが入院した」と聞き、病院へ駆けつけたところ、事態は意外な展開に!? 主人公・健一の恋模様、健一と別れた後の蛍子と婚約者・圭一郎のある日。少年と少女たちの日常はビートを刻みながら、進んでいきます。未来ですべてが繋がる健一たちの隠れたエピソード満載で、オススメなのです! 今回の短編集は、#10へつながるエピソードも入っていて見逃せませんよ!

 5作からなる短編集ですが……まず言いたいことがあるッ!
 こ、この表紙は……表紙はアアアッ!!
 ホタルは……ホタルは俺の嫁なのにぃぃッ!!


 はっ!?
 い、今、私の別人格が!?


 (何事もなかったように)さて、今回は読んでいて感じたことがありました。あくまでも個人の感想ですけど(どっかの通販みたいだなぁ)、前半の3作と後半の2作の雰囲気が違うなって思いました。
 最初の3作はいかにも番外編の短編って構成なんですが、終わりの2作はよりコアというか、深いところまで書いてるなって印象です。

 具体的にどこがどうって言われると非常に困るんですけどね。私は自分の感覚を文章にするのが苦手なダメ作家なので。

 単に、雑誌に掲載するために書かれたものと、書き下ろしの差と言っちゃえばそれまでなんですけどね。短編集への書き下ろしだからこそ書けるエピソード・内容なのかなぁ。むーん。


 青橋のお気に入りのエピソードは「そのいち:僕と綾さんと千人の千夜子ちゃん」です。単純に面白いですから。
 興味深かったのは「そのご:私と有馬君と病院での出会い」ですかね。


 毎度毎度のあとがきは……読んでのお楽しみということで。


 しかしこの表紙は……うむむ……。