「こんなになって……なだめてあげましょうか?」
指先にたっぷりと唾をまぶし、肉茎をしごく若義母。
「我慢しないで。おばさんのなかに出していいのよ」
腰に太ももを絡め、少年の耳元に囁く友だちのママ。
思春期の少年を悩ませる28歳と36歳、ふたりの熟母。
年上の果実を味わう、最高の夏休みが今はじまる!


 今、私が個人的に最も読むのを楽しみにしている官能小説家の一人、神瀬知巳さんの新刊です。実際評判もいいようですし、過去の2作、私はかなり好きです。
 私はきっちりとした文章が好みなので(でも自分では書けない)、この神瀬さんとか、あとは橘真児さんの書く小説を読んでいるととても落ち着きます。もちろんこの「甘く危険な休日」も読みやすくて、それでいてめっちゃエロス!です。特に前半〜中盤の誘惑シーンなんかもう……!

 官能小説の読者としての私の原点は千草忠夫先生なので、基本的には凌辱系・鬼畜系のほうが好きなんですが(書くのは別)、神瀬さんや秋月耕太さんの甘々小説はたまらなく身悶えますねえ。エロくて興奮するし。

「甘く危険な休日」は、そのサブタイトルでわかるとおり、若く美しい義母28歳と親友の母親36歳がヒロインです。
 優しく美しい少年との、許されない禁断の関係がとにかくエロス! 貞淑だけど人妻らしい乱れっぷりがエロス! なにはともあれエロス!

 ヒロインは若くなくっちゃ嫌だ!という方以外には、素直にオススメできる一作です。