オンライン書店ビーケーワン:悪魔な彼女、天使な妹
悪魔な彼女、天使な妹

はい、お待たせしました(待ってた人がどれだけいるかはともかく(^^;)、「悪魔な彼女、天使な妹」の書き下ろしおまけストーリーです。
当初予定していたのとはちょっと違う話になりましたが、ま、おまけですのでご容赦を。

ちょっとだけエッチぃシーンがあるので、18歳未満は見ちゃ駄目ですよ。……あ、このブログ自体アダルトカテゴリーだから、18歳未満は最初から来てないか。

なお、思い切りネタバレしてますので、本編を読んでからご覧ください。……読んでない人は買ってね、ということです、ええ(笑)。
「悪魔な彼女、天使な妹」番外編
『その後のSt.Valentine's Day』

(はあ……。愛菜、どこ行っちゃったのかなぁ)
 昼休みの校舎は浮かれた生徒たちでごった返しており、なかなかお目当ての愛菜は見つけられない。
(せっかく一緒にお弁当食べようと思ってたのに)
 今日はバレンタインデーということもあり、いつも以上に騒がしい。やれ、誰それがどこぞの男子に告白しただの、サッカー部の某がチョコを紙袋いっぱいにもらっただの、とにかく騒々しい。
 忍はすでにお目当ての愛菜に特製手作りチョコを渡していたので(押しつけたとも言う)、その点では気楽だった。

(あーあ、今年のバレンタインこそは、愛菜と二人きりでロマンチックに過ごしたかったのになー)
 チョコを口移しで食べさせてあげたり、お風呂で身体を洗ってあげたり、もちろんその後は朝まで愛菜のあのすべすべの肌を愛撫してあげるのが忍の夢だった。
(やだ、オチン×ン、硬くなってきちゃった……)
 愛菜との行為を夢想しただけで、股間からむくむくとペニスが膨らんでくる。
 さりげなく持ち上がったスカートを押さえながら、女子トイレへと向かう。

(ああン、こんなに硬くなってる……先っちょから、いっぱいぬるぬるが出ちゃってるぅ)
 個室に入り鍵をかけると、早速スカートを捲り、痛いほどに勃起したペニスを取り出す。
 いつから自分がこんな身体になってしまったのか、不思議なことに記憶がない。普段は普通の女性器なのに、エッチな気分になるとクリトリスが膨張し、男性器のようになるのだ。気をつけてさえいればバレることはないし、なにより、忍はこの身体のことを気に入っていた。

(いつか愛菜が私を受け容れてくれたときには、たっぷり使ってあげるからね、私のチ×ポくん)
 欠点は、一度勃起すると最低一度は射精しないと治まってくれないことだ。ただ、男性器をしごいてのオナニーはすっかりクセになるほどハマっていたし、オカズも、愛菜のことを考えるだけで充分だった。

(愛菜……愛菜……っ)
 目を閉じ、右手でペニスをしごきながら、左手で胸を揉む。あまり強く揉むと母乳が出てきてしまうので、優しく、制服の上から撫でる程度にしておかなくてはならないのが不満だったが。
(ホントに私の身体、どうなっちゃってんだろ。……気持ちイイから、ま、いいけどね)
 身体の変化は、忍の胎内に残されていた堕天使の細胞の影響だったが、忍はあまり原因について知りたいとは思わなかった。できることなら、このままがいいとすら思っている。

(だって……オチン×ンの気持ちよさ知ったら、絶対に戻れないよお!)
 愛菜の裸身を思い浮かべ、ガマン汁で濡れ光る肉棒を上下に擦る。
 堕天使に関する記憶は操作されていたが、修学旅行でのあの夜のことはちゃんと覚えていた。ただし、もうあんなふうに無理矢理愛菜を抱こうとは思っていない。あくまでも、お互いの合意の上で恋人同士になるのが忍の願いだった。

「んっ……ふっ、んふっ……んううっ!」
 声を押し殺しつつ、さらに激しくペニスをしごく。美少女の股間から生えたイチモツはびくびくと震えながら、絶頂へ向けてその体積を増していく。
「んんっ! んっ、くふうぅっ!!」
 喘ぎ声が漏れそうになる口を左手で懸命に押さえつつ、右手の動きは止めない。

(ああっ、いいよ、オチン×ン、最高だよぉ! 出る、白いの、ザーメン、出るッ! 女子トイレでオチン×ンをシコシコして、いっぱいお汁出しちゃうんだよお!!)
 壁一枚隔てたところに生徒たちがいると思うと、余計に倒錯した悦びが全身を駆け巡る。まるでオナニーを覚えたての童貞のように、あっと言う間に限界を迎えてしまう。
(イク、イクぅ! おチ×ポ汁、ドビュドビュ噴き出ちゃうー!)
「んうっ!……ひうッ!!」
 ビクン! ビクッ、ビクビク!!
 忍は洋式便器の上で身悶えながら、個室の壁や床に勢いよく大量のスペルマをぶちまけた。個室の中に独特の臭気が充満する。

「ふうぅっ、ふっ、ふぐううぅっ!!」
 白い樹液を吐き出し終えると、ブレザーの裾を噛み締めたまま忍は便器の上にぐったりとへたり込んだ。快感の余韻に膝が震えて立っていられない。
(またやっちゃった……)
 辺り一面に飛び散った自分の白濁汁をぼんやりと見つめながら、忍は大きく息をついた。射精を済ませたイチモツはすでに縮み、忍の股間は普通の女の子と変わらぬ外見に戻っている。
(なんだか……疲れちゃったな。次の授業、サボっちゃおうっと)
 トイレットペーパーで後始末をしてから、のんびりと保健室へと向かう。
 ちょうど、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴ったところだった。

     ☆

(しまった……調子に乗って食べなきゃよかった……っ)
 昼休みのデザートにと、悟に贈ったものの余りで作ったチョコを食べたのは失敗だった。
(なんで精力剤入りだってこと忘れるかな、私は!)
 同じ教室の悟は、と見ると、やはり少しもぞもぞしたり顔がやや紅潮してたりする。朝、あれだけの量のチョコを一気に食べたのだから、薬の効果は万梨愛の比ではないだろう。
 それでもこういったことには慣れてるのか、万梨愛よりは余裕がありそうだが、実際はどうだかわからない。あるいは万梨愛同様、いっぱいいっぱいなのを必死に誤魔化している可能性もある。

(ううっ……ダメだ、このままあと二時間も授業なんて受けてらんないっ! もう我慢なんてできない!)
 がたん!
「万梨愛?」
「ほら悟、一緒に来なさい!」
「え? で、でも、そろそろ五時間目が……」
「うるさいわよ! アンタは私の言うことを素直に聞いてればいいの! ほら、さっさと立って!」
「わ、わかったよっ」
 悟も席を立ち、ずんずんと進む万梨愛を追ってくる。
(は、早く……ええと、どこか人気のない場所は……ええい、面倒だわ、結界張っちゃえばどこでもいいしっ)
 どうせなら、ベッドがある場所のほうがいい。
(となると、あそこがいいな)
 悟の手を引きながら、万梨愛は真っ直ぐに保健室を目指した。


(以下、「悪魔な彼女、天使な妹」巻頭マンガへと続きます)